あえてのハイスペック

ダイバーズとは程遠い暮らしだけど、ベゼルや重厚感のあるフォルムは純粋にカッコイイと思うし、男心をくすぐるガジェットっぽさや蘊蓄に惹かれてしまう。あえて1000m防水級のオーバースペックなモデルを選んで、着こなしのハズシとしてシニカルにつけてみたい。


《 オメガ 》
シーマスター プロプロフ マスター
クロノメーター

最強スペックのレトロウォッチ
1970年に開発されたハイスペックダイバーズウォッチの復刻版。防水性能やスペックは本気で、弱点となるリュウズをプロテクターでがっちりと守る一方、手首に食い込むことを防ぐために9時位置側に移動させている。2時位置のプッシュボタンは、潜水時間を計測する回転ベゼルのロック機構で、潜水時の誤作動を防ぐ。さらに高耐磁と高精度を備える最新ムーブメントも搭載し、とにかく“プロの道具”に徹している。ラバーストラップのほかに、シャークプルーフ(サメ防止)と呼ばれるメッシュブレスレットも付属。オーバーサイズシャツをタックインした端正な着こなしとのギャップが新鮮だ。

自動巻き。Ti。ケースサイズ48㎜×55㎜。1200m防水。時計¥1,386,000/オメガ(オメガお客様センター) シャツ¥36,300/ヘリル(にしのや) パンツ¥37,400/オーラリー ベルト¥9,900/トリーレザー(スティーブン アラン トーキョー)


《 セイコー 》
プロスペックス SBBN047

海外ファンも多い日本の傑作
「とにかくタフな時計が欲しい!」というプロの潜水士の要望に応えるために、ケースの外側に“外胴”を加えた伝説のダイバーズウォッチは1975年にデビュー。スペックもすごくて、1000m防水であるだけでなく、特殊パッキンを用いることで、プロが行う飽和潜水という方法でも時計内部にヘリウムガスが侵入しない。それだけのハイスペックモデルでありながら、“ツナ缶”というニックネームのとおり、コロンとした丸みのあるルックスはどこかユーモラス。手元のアクセントに使いたくなる時計だ。ここまで本格的なダイバーズなら、普段のアメカジスタイルも差をつけれられる。

クオーツ。Ti×セラミック。ケース径49.4㎜。1000m防水。時計¥275,000/セイコー(セイコーウオッチ お客様相談室) シャツ¥31,900・パーカ¥33,000/アンユーズド(alpha PR) ニットT¥31,900/オーラリー パンツ¥40,700/キャプテン サンシャイン 帽子¥23,100/キジマ タカユキ×5525 ギャラリー(レショップ 渋谷店)


《 ハミルトン 》
カーキ ネイビー ビロウゼロ チタニウム

深海まで潜れる黒ダイバーズ
第二次世界大戦時にアメリカ軍にミリタリーウォッチを供給していたハミルトンは、海軍特殊潜水部隊のために時計を開発するなど、ダイバーズウォッチでも名門だ。このモデルはそういった歴史やノウハウをモダンに進化させたものだから、CPOタイプのシャツジャケットをメインにした文化系ミリタリーな装いにつけるのがオススメ。防水性能1000mの本格派だが、ビス止めの大型ケースや、ダイヤルやインデックスなどをブラックで統一する“オールブラック”でけれん味たっぷりに仕上げられている。ちなみにそれぞれのブラックの質感が異なるので、視認性は意外と悪くない。

自動巻き。Ti(ブラックPVD)。ケース径46㎜。1000m防水。時計¥214,500/ハミルトン(ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン) ジャケット¥30,800/グラフペーパー ニット¥28,600/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー) メガネ¥50,600/アイヴァン 7285(アイヴァン 7285 トウキョウ)


《 ブライトリング 》
スーパーオーシャン オートマチック 44

シンプル顔でもハイスペック
パイロットウォッチの名門であるブライトリングだが、実はダイバーズウォッチの歴史も長い。このモデルは1000m防水でありつつも、読みやすいダイヤルまわりや操作しやすい大型ベゼルなど、デザインは定番のスタイルを守っており、個性はやや控えめ。しかしながら、防水性能のわりにはケース径が44㎜と比較的コンパクトで、さらに時計界のトレンドカラーであるブルーでまとめているので洒脱さもある。シンプルに見せつつ実はすごいという“能ある鷹は爪隠す系ダイバーズ”であるため、日常使いの時計にも適しているのだ。マリンルックの永久定番=ボートネックのボーダーカットソーにもストレートに合わせやすい!

自動巻き。SS。ケース径44㎜。1000m防水。時計¥462,000/ブライトリング(ブライトリング・ジャパン) カットソー¥16,500/アンフィル パンツ¥68,200/クリスタセヤ(レショップ 渋谷店)

※文中すべて、SS=ステンレススチール、Ti=チタン、PVD=物理蒸着法の略です。


掲載アイテムの問い合わせ先はこちら



Photos:Tatsunari Kawazu[S-14](Model) Yuichi Sugita[POLYVALENT](Still) 
Hair&Make-up:Katsuyoshi Kojima[TRON]
Stylist:So Matsukawa[TRON] 
Models:Ichiro Sakuragi Nils T.Eve Tigger
Composition&Text:Tetsuo Shinoda