22 Sep.

「淡い可憐な花にも、“タンク”が似合う」

越智 康貴 | フローリスト

「“タンク”には100年以上の歴史があるということで、着け心地はとても軽やかなのですが、良い意味でその重みを感じますね。僕自身もいけばなをずっとやっていて、長い年月をかけて受け継がれているものの尊さに日々触れているからかもしれません。いけばなって、室町時代から700年以上の歴史があるんですよ。大きな時間の流れに魅力を覚える一方で、一定の時間の中で周り続ける時計の短針、長針にも趣深さを感じます。草花も種から芽を出し、花が咲き、実をつけて散る、という1年間のサイクルを繰り返すので、共通する美しさがあるように思います」

「ジュエリーとして、お守りとして、日常使い」

「“タンク”はドレスシーンに限らず、日常的に使いたいです。ラグジュアリーなアイテムでも生活と乖離させずに取り扱いたいというのが僕の考えなのですが、フェイスが小さいのでジュエリー感覚、お守り感覚で毎日さりげなく着けられそうなのが良いですね。僕は花もファッションも、コントラストをつけて組み合わせることが多いです。補色関係にある花を隣り合わせたり、質感がウェットなものとドライなものをミックスしたり。今日は編み方にプリミティブさを感じるニットを選んで、磨き抜かれた精巧な工業製品との対称性を意識してみました」

「時計と花って、相性がいいんですよ。どちらも緻密につくられているものなので、それらが掛け合わさったときの煌めきがあると感じます。“タンク”はユニセックスな表情をしているので、どんな花も似合います。白いバラと合わせて優雅さを引き立てるのももちろん良いですが、このワックスフラワーのような淡い色の可憐な花の隣に“タンク”があるという世界観が、僕は好きです」

タンク マスト¥310,200/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)

YASUTAKA OCHI

フラワーショップ「DILIGENCE PARLOUR」(表参道ヒルズ)、「ISETANSALONEdeiFiori」(東京ミッドタウン)オーナー。雑誌やWEBメディアで執筆活動も行う。

問い合わせ先
カルティエ カスタマー サービスセンター TEL:0120-301-757

Photos:Yuichi Sugita[POLYVALENT]
Text:Takeshi Koh