12 Sep.

「30歳のときに背伸びして買った“タンク”が
今は等身大の時計に」

小澤 匡行 | 編集・ライター

「ヴィンテージで手巻きの“レ マスト ドゥ カルティエ”を30歳のときに買いました。当時は大きくて厚みのあるいかにもな時計がブームでしたが、僕はクラシックな時計が好きだったし、何かお守りのようなモノとして時計が欲しかった。少し背伸びをするような意識で“タンク”を着けていました」

「自分が大人であると感じさせてくれて、かつそれがファッションにも合う時計が“タンク”だった。手に入れた頃はよくシャツを着ていたので、ケースの薄い時計がマッチしたということもありました。40歳を超えた今、“タンク”は等身大の時計です。最近はファッションもだいぶカジュアルになりましたが、黒のTシャツにパンツでスニーカーというような格好でも“タンク”を着けていたら、自分のステージをキープしてくれるような感覚があります。ある種、年齢によって役割が変わる時計だと思います」

「クラシックなスニーカーには“タンク”です」

「時計は毎日、服装に合わせてその都度、合うものを選びますが、ソールが薄いクラシックなスニーカーのときには“タンク”が多いです。ボリュームのあるミッドカットのバッシュのようなスニーカーには似合わないかも…。以前に比べて履く機会は減りましたが、最近また革靴に“タンク”という気分です。時計のストラップはずっとマットなアリゲーターでしたが、最近は色気が欲しくて、光沢のあるものに買い替えたばかりです」

MASAYUKI OZAWA

ライター・編集を中心にメディアを超えて活躍。スニーカー愛が高じて2016年に『東京スニーカー史』(立東舎)、この7月には『1995年のエア マックス』(中央公論新社)を上梓。

Photos:Yuichi Sugita[POLYVALENT]
Text:Hisami Kotakemori