数々の国や街で暮らし、
ようやくたどり着いた家。

運命に引き寄せられるように出会ったというこの一軒家を購入したのが去年。3カ月かけてリフォームし理想の家をつくり上げた。「前のオーナーが北欧に長く住んでいた方だそうで、基本的にはそれを生かした内装になっています。コンセプトがあるとすれば、“日系アメリカ人が惚れ込んだ日本文化”といった感じでしょうか」
29年間LAで過ごした大坪さんにとって、和洋折衷はごく自然。その調和が美しい。
「古い新しい、有名無名にかかわらず、いいものはいい。若い頃は本当にたくさんの失敗をしましたが、おかげでだいぶ見る目も養われました。今は必要なものだけを厳選しているという感じです」
これでほとんど理想の環境が整ったという大坪さん。まだ手を加えたいことがあるとすれば?
「庭ですね。植栽はまだほとんど手つかず。せっかくウッドデッキも作ったので、これからゆっくり育てていきたいです」

ダイニングテーブルはジョージ・ナカシマ。チェアはノーマン・チャーナー。照明はイサム・ノグチ。休日はここで家族と団欒することが多いのだそう。必要最低限でつくられた和洋の融合が美しい。

リビングにはさまざまなチェアが。窓にはカーテンを使わずすべて障子戸。イサム・ノグチのあかりシリーズと同じ岐阜県美濃市の和紙を使ったものを特別にしつらえた。

(UOMO9月号掲載)


大坪洋介 YOSUKE OTSUBO

61歳・ワン・オー/オー!
ショールーム ディレクター
20代で単身渡米し、後にファッションビジネスを展開。文化芸術にも造詣が深く、コツコツと集めたものが今はかなりのコレクションに。鍛え抜かれた審美眼は本物。


Photos:Kousuke Matsuki
Text:Jun Namekata[The Voice]

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