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アントワープのアートは、ルーベンス・・・だけじゃない!

UOMO編集部 中野健吾

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ファッション好き=アート好き、勝手な僕の持論ですが、ファッション都市アントワープは、バロック美術の巨匠ピーテル・パウル・ルーベンスが傑作を生みだした町でもあります。

最近では、ルイ・ヴィトンがジェフ・クーンズ(西洋絵画の傑作を新たな視点で再現するアーティスト)とのコラボアイテムを発表したことで、表参道や六本木でルーベンスの名を見たという人は多いはず。来年2018年は、ルーベンス・イヤーとしてさらにルーベンス熱が上がっていくことは間違いありません。

とにもかくにも、まずはアントワープを象徴するランドマークであり、ルーベンスの傑作「キリストの降架」「キリストの昇架」「聖母被昇天」の三大作を見ることができる

聖母大聖堂(Cathedral of our Lady)
Groenplaats 21,2000 Antwerpen

へ行きましょう。

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アントワープは街自体が小さく、基本どこへでも徒歩で行くことができます。そして、地図がなくともこの聖母大聖堂をたよりに進めば迷うことはありません。ご存じ『フランダースの犬』の舞台としても有名ですね。最近、大聖堂前の広場にはネロと愛犬パトラッシュの像ができてました。

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地面がそのまま掛布団のようになったデザインで、すごくかわいい! 日本では特に人気の高い海外童話ですから、ここではぜひ記念撮影を!

さて、実際中に入ってみると、やはりルーベンスの大作が真っ先に目に入ってきます。

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かつては巨大な絵の扉はクリスマスなどの特別な時以外は閉じていたらしく、中の絵をみることはなかなかできなかったそう。高い天井から降り注ぐ特別な空間の中で鑑賞する絵は、本当に神秘的でつい時間を忘れてしまいます。個人的にはアートの中でも、現代アートへの興味のほうが強いのですがこうやって大聖堂で見る絵画は格別。その大きさと迫力に圧倒されます。

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ルーベンスといえば、絶対に外せないのが自らデザインや改装を施し、家族と住んだ市の中心にある邸宅

ルーベンスの家(Rubens House)
Wapper 9-11,2000 Antwerpen

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邸宅内にはルーベンス自身の作品を中心に、同時代を過ごした多くの画家の絵画が飾られアンティーク家具、暖炉、ベッドなど当時の生活の様子も同時に見られるのがうれしい。

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邸宅といっても、ただ日常を過ごしていたわけではなく、アトリエとしての機能もあったそうで、すなわち、ここでルーベンスの傑作の数々が生まれたということになりますね。

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美しい中庭もあり、邸宅らしく親密でアートとインテリアが一体となった空間は大きな美術館とは一味違う雰囲気で鑑賞することができます。

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大河ドラマなど、歴史ドラマが好きな自分としては、こういった空間で妄想するのが好きでルーベンスの自画像をやたらと長時間見つめてしまっていました。

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というわけでルーベンス一色の一日を過ごしてみたわけですがやっぱり現代アートだって楽しみたい!と思い立って今年の4月にリニューアルオープンしたばかりのこちらに行ってきました。

アントワープ現代美術館(M HKA=Museum of Contemporary Art Antwerp)
Leuvenstraat 32,2000 Antwerpen

https://www.muhka.be/

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ベルギー人インテリアデザイナー、アクセル・フェルフォルド氏と日本人建築家三木達郎氏が手掛けて生まれ変わった建物はとにかくモダンでミニマルな風貌。ヤン・ファーブル、リュック・タイマンスら現代アーティストの作品が常設展示され、先鋭的な企画展も多数展開されているようです。ここに入った感想は、とにかく空間の使い方が贅沢で、気持ちいい!

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作品を尊重する姿勢があり、好印象です。生まれ変わったできたてほやほやの状態なのでぜひすぐにでも訪れてほしい注目の美術館です。

普段アートも担当している自分からここまで読んでいただいた方々に耳寄りな情報を! 15世紀から現代まで約500年にわたるベルギーアートの一連の流れを東京で見られる展覧会がもうすぐ開催になります。その名も

『ベルギー奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで』
@Bunkamura ザ・ミュージアム 7月15日~9月24日

http://fantastic-art-belgium2017.jp/

【1】トゥヌグダルスの幻視[ベルギー奇想の系譜]
ヒエロニムス・ボス工房 《トゥヌグダルスの幻視》 1490-1500年頃 油彩・板 ラサロ・ガルディアーノ財団 © Fundación Lázaro Galdiano

ある一人の作家、ある一時代の美術に焦点を当てた展覧会を見る機会は多いですが、ベルギーという一つの国に焦点を当てて、数百年の時を飛び越えてアートの移り変わりを見せる展覧会はなかなかありません。もちろん、これまでお話ししてきたルーベンスの作品も東京で見ることができます。

【3】逆天使と戦う大天使聖ミカエル[ベルギー奇想の系譜]
ぺーテル・パウル・ルーベンス[原画]、リュカス・フォルステルマン(父)[彫版] 《反逆天使と戦う大天使聖ミカエル》 1621年 エングレーヴィング・紙 ベルギー王立図書館

さらには日本での人気も高いマグリットや、ファッション関係者にファンの多いミヒャエル・ボレマンスなど、一度は見たことがある、聞いたことがあるアーティストが実はベルギーで活躍していたと知る機会にもなるはずです。個人的にもかなり楽しみな展覧会なので、実際行ってみてご報告できればと思っています。

ベルギーのつぎは、オランダのアートについて書きたいと思います。

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